支援事例 11
技術と雇用を引き継ぐために、工場の仕事を見える形へ。
- 業種
- 製造
- 規模
- 創業50年
- お話を伺った方
- 代表取締役・売り手経営者
この事例のポイント
相談時の課題
後継者不在で承継を検討
従業員の雇用を守りたい一方、会社の強みを資料で伝えられていなかった。エスポイントが提供した支援
製造の見える化とDXで承継準備
工程と情報の流れを整理し、事業の価値を買い手へ伝える準備を支援。仕事に起きた変化
雇用を維持して大手へ承継
従業員全員の雇用を維持。売却価格は15%上昇。
利用サービス
お客様に伺いました
私が説明しないと分からなかった工場の強みを、相手にも確かめてもらえるようになりました。
相談前は、どのようなことに困っていましたか。
私は創業者から引き継いだ工場を経営していました。創業から50年になり、自分の次をどうするかが課題でした。長く勤めてくれている従業員もいて、雇用を守れる相手に引き継ぎたい。ただ、会社の説明をしようとすると、私や工場長の頭の中にしかないことが多かったんです。
当初は、よい買い手を探してもらうことを期待していました。でも、どの工程で品質を保っているか、急な注文にどう対応しているかを聞かれて、資料では示せませんでした。設備の一覧や決算書だけでは、現場の強みが十分に伝わらないと感じました。
エスポイントから、どのような支援を受けましたか。
工場長にも参加してもらい、受注から製造、検査、納品までの流れを整理しました。工程の進み具合を誰が把握し、変更が出たら誰に知らせるかも確かめました。エスポイントには製造プロセスの見える化とDXツールの導入を支援してもらい、担当者だけが知っていた情報を共有できる形にしました。
その内容を、買い手候補に事業の価値を説明する材料へまとめてもらいました。従業員の雇用や引き継ぎ後の役割についても、何を確認したいかを整理しました。私が現場を案内して話すだけでなく、資料と実際の仕事を照らして説明できるよう準備を進めました。
その支援は、どのような場面で役立ちましたか。
買い手候補から、私が退いた後も仕事が回るかを聞かれたときです。以前なら「工場長が分かっています」と答えていたと思います。工程の管理方法や担当者の役割を見せながら、引き継ぐものと、移行中に私が説明するものを分けて話せるようになりました。
最終的に大手の買い手への承継が実現し、従業員全員の雇用を維持できました。売却価格も15%上昇しました。ただ、私が特に安心したのは、従業員が担ってきた仕事を相手に理解してもらい、引き継ぎの話ができたことです。
一緒に取り組んでみて、どう感じましたか。
長く仕事をしていると、できて当たり前だと思っていることがあります。エスポイントから、他社には簡単にまねできない対応はどこかと聞かれ、従業員の工夫を改めて見直しました。承継の準備が、会社の強みを整理する機会にもなりました。
相手探しだけでなく、引き継げる仕事の状態を整える支援があったのがよかったです。見える化の途中では記録を増やす負担もありましたが、現場で使う情報に絞って調整してもらえました。雇用の話をする際にも、従業員が果たしている役割を具体的に伝えられました。